子供のしつけ
2010-08-02 03:58:40 0 Comments
最近、子供の虐待が、大変気になります。
しつけのつもりで親が子供に暴力をふるうケースがとても増えています。
親が、子供を叱るとき、親の感情がまず、前面に出ています。
感情的になっている時は、どのような厳しいしつけをしても、子供には、それがしつけとしては、伝わりません。
『怒られている』と子供は受け取ってしまいます。
ですから、親の言葉を聞いていないのです。
早く癇癪が終わってくれればいいのになぁと心の中で思ってしまうのです。
親は、子供を叱るとき、大きい声でどなりながら叱っています。
叱るというよりは、怒っているのです。
怒りながら、暴力を与えてしまえば、これはもうまさに虐待です。
何一つ、子供にとっての学びはありません。
恐ろしい時間を、ただ、耐えているだけになってしまいます。
子供を叱るときも、子供のプライドをしっかりと維持しながら、人格を決して否定しない怒り方をしなければなりません。
叱られたら、絶対に傍に行きたくない親にならないようにしながら、叱る。それが大事なのです。
叱っても、怒っても、やっぱり好きだと思われる親になるためには、本当にどうしたらいいのでしょう。
その様な悩みをもっている親は、今たくさんいます。
子供は、成長の過程で、親よりも知識を持ってどんどん親の知識を、超えていきます。
親が自分よりも知識や、教養がないとなると、子供は、とたんに親を馬鹿にするような言動を取りたがります。
その様なとき、感情的になって、子供を叱ると、逆効果で、子供は更に、蔑んだ目で、親を見るようになります。
子供にとって、尊敬できる親とは、その様なときにも冷静で、子供の成長を喜び、一緒に悩みを聞いてあげたり、楽しかったことや、悔しかったことを、シェアできて、しかも自分が分からないところは、辞書で調べたり、現代的には、インターネットで検索したりしながら、前向きに取り組む姿勢をみせることができる親です。
その様なことをする時間が取れない親でも、多少のアドバイスを与えるだけの時間は、どこかにあると思います。
子供の行動をいちいちチェックしながら、あれもダメ!、これもダメ!と、怒鳴っているだけでは、教育にはなりません。
うるさい親だと思われてしまうだけになってしまいます。
また、言って効かなければ、体で覚えさせるしかないと、思ってしまう親がいますが、体で覚えて良いことは、楽しいリズムやこころの弾むような体験です。
怖い体験より、楽しい体験のほうが、脳の働きが活発になり、その時の体験で覚えたことは、子供の生涯にわたって、役に立つ情報として、潜在意識の中に刻み込まれていきます。
そして、親元を離れたのちにも、いざという時に役立つのです。
愛情あふれる教育環境で、物事の道理や身の守り方などを、しっかりと教えておけば、社会に出てから、間違って、犯罪を犯すことも少なくなるのです。
自分を守ろうとしたはずが、防御が過ぎて、攻撃してしまうことになり、被害者の筈が、加害者になってしまうというケースは、ままあります。
その様なことを防ぐ一つの方法は、普段から、人の命のもろさや、尊さについて話しておくと良いでしょう。
また、子供が、けがをして帰ってきたときなど、だれがどうしたの?なぜそんなことになったの?と、子供を質問攻めにしたりすることが多々ありますが、その様な勢いで聞けば、子供は、親の次の行動が気になり、不安になって、親に本当のことを話そうとしなくなります。
まず、けがをしてすごく痛かったでしょう、とか、その怪我の手当てをしながら、ゆっくりと、一息、一息つくぐらいの感じで、労わってあげているうちに、子供は、自ら、話したくなってくるのです。
そのときこそ、正確に、聞きとる作業の始まりです。
決して焦らず、ゆっくりとです。
そして、学校に伝えるのにも、子供とよく話し合い、子供の意見も良く聞いたのちに、先生との話し合いを持つというようにしていくことで、子供は、親が自分の知らないところで、とんでもない行動はとらないだろうという安心感を得ることができ、親子の信頼関係が築かれていくのです。
信頼関係が築かれれば、将来、反抗期が来たときでも、決して親を裏切らない子供に成長するはずです。
自信を持って、愛を持って、子育てを楽しんでください。